猫に呼ばれて思い出す、怖いお化けのはなし
休みの前日の仕事終わりは、帰りが遅くなる時がある。
まっすぐ帰らずどっかに寄り道するから。
猫のご飯の時間も遅くなるので、多めに用意して家を出る。
いつもより遅い時間に家に帰ると、猫からのお出迎えが激しい。
たぶん『お腹空いたよー。早くご飯くれよー』ゴロゴロって言っている。
すぐに猫にご飯をあげて食べている時、大体私はお風呂に入っている。
今、帰ったばっかりの私が、またいなくなったと猫は思うんだろう。
湯舟に使って静かにボーっと一息ついていると、扉の外から猫が鳴く声が聞こえる。
『アォンアォン』っていういつもと違う鳴き声。
私を探して呼んでいる。
「いるよ。ここにいるよ」
と答える。
すると猫は、いることに安心するのか鳴くのを止める。
でも、またしばらくすると『アォンアォン』と私を呼ぶ。
「いるよ。ここにいるよ」
と答える。
すると猫は、安心して鳴くのをやめて静かになる。
その時に、いつも思い出すお化けの話がある。
・・・あ、『さよ いるか』だ。
死んでしゃれこうべ(髑髏💀)になった主人が仏壇から、嫁(さよ)が家にいるか確認するために、
「さよ いるか」と呼び続け。
嫁は「ああ、いるよ」と答え続けないといけない話。
用事で出かけた嫁の代わりに、別の人が答えていたけど、間違って「いないよ」って答えてしまい、怒り狂ったしゃれこうべが追いかけてくるっていう。
子供心にめっちゃコワかった。
この話を知っている人、いるかなぁ。
昭和50年代の生まれの人なら読んだことあるかも。
おばけのはなし 2 (寺村輝夫のむかし話) 単行本 – 1979/6/20
なぜか、実家にあったんだよね・・・。
久々に検索したら、なつかしい表紙だw
もう一度読み返してみたいなぁ。図書館で借りられないかな。
・・・あ、また猫が呼んでる。
「ああ、いるよ」