マンションのベランダに迷子の猫が・・・飼い主らしき人が見つかったけど、の続き。

急いで部屋を片付けて、うちの猫はユニットバスへ隔離。

玄関を開けると、慌てた様子の若い男性がいた。

お隣さんのベランダに逃げたこと、お隣の帰りが遅いことを伝えると、

「部屋に入ってベランダから猫を呼んでもいいですか?」

と、言われる。

予想はしていたけど、さてどうしよう。
猫の可愛さから先入観で飼い主は女性だと思っていたので、躊躇する。

マンション内で隣の住人が若い女性をバラバラにしたりするご時世。
夜中のふろ上がりの女性(若くはないけどw)の部屋に、知らないにーちゃんを入れるリスクを考える。

もしも、私が先に猫を見つけてなくて、飼い猫がお宅のベランダに逃げたので部屋に入れてほしいと言われても、部屋には入れなかったと思う。
まぁ、そもそもピンポンが鳴っても居留守を使っただろうけど。

今回の場合は、実際に迷子の猫を見つけていたし、同じ猫を飼ってる人間として、
緊急事態ってことも理解できるので、しょうがない。

飼い主さんを部屋に入れてベランダへ。

うちのベランダから、猫の名前を呼ぶ。が、反応なし。

だよねぇ。うちの猫も怯えてるときは聞く耳持たないもんなぁ。
っていうか普段もシカトされるし。
そもそも、名前を呼んで、「にゃぁ」なんて返事、してくれない。

と、飼い主さん、隣の帰りが遅い事を聞き直すと、こっから隣に行っても大丈夫ですかね?と・・・まぁ、またどっかに逃げるかもしれないし、待ってられないし、止める権利もないし。

飼い主さんが5階のベランダの仕切りを乗り越えるのを見届ける。

落ちたらシャレにならないので、気を付けて下さいとだけ念を押す。
もしも自分が同じ立場なら、行くかなぁ・・・。ベランダの仕切りは乗り越えられないかもしれないけどw

暗闇のベランダで猫の名前を呼びながら隣をガサゴソ。
その時、ようやく飼い主さんも懐中電灯とか持ってないことに気が付いた。

猫の威嚇の声がして、ベランダ越しに飼い主さんから「お願いします!」と爪出して怒ってる猫を渡される。

猫を抱きかかえたまま、戻ってこれないらしい。

いやいや、シャーシャーめっちゃ威嚇してるし。

無理でしょーって言っちゃったけど、どうにもならない。

暴れて引っかかれる覚悟で受け取る。

軽っつ


8キロのシャルトリュー基準だったので、ずっしりが当たり前だったので、
持った時の軽さにビックリ。

怒ってるけど暴れて逃げるそぶりがないので、そのまま抱きかかえて部屋へ。
ただ、部屋で下ろす訳にはいかない。

ので、早く早く!とベランダ乗りこえてきた飼い主さんにバトンタッチ。

飼い主さんはスイマセン、ありがとうございました、と言って速攻でニャンコ担いで帰っていった。

やれやれ…。

こんなことも起きるんだな。
ペット可のマンションならこんな事もあるのかな。
いや、ほぼないな。

うちの猫は大丈夫かな?とユニットバスを見ると…いない。
いつもの、トイレの後に隠れてない。

風呂の中にいた。

うちの猫が最も恐怖を感じる時に逃げ込む場所。
恐る恐る外に出てくるとしっぽがボワボワに爆発。
ビックリしたねーっと、迷い猫用に開けたチャオちゅーるをあげて落ち着かせる。

とゆーか住んで二年半、あんな猫と飼い主さんいること初めて知ったわ。

向こうもそう思ってるだろーけど。

とりあえず、懐中電灯買おう。