真実は小説より奇なり、とは言うものの、
大家さんから聞いた真実は奇でもなんでもなく
よくあるお話で、どちらかといえば呆れる類の話だった。

関西地方から上京してきた少年Kは二十歳前。
こちらで就職先を決めて初めての一人暮らし。
部屋の名義人はお母さん。
まだ十代ということで大家は入居に難色を示したが、
不動産会社がうるさくさせない、部屋は綺麗に
使わせると本人に十分念を押したから大丈夫だと
納得させ入居を許可。
入居前に大家から直接、少年Kと友人らにも
同様の注意をして2月から暮らしがスタート。

3ヶ月後、隣の私は騒音で引っ越すことになる。

トラブル起こしそうな奴を入居させ
トラブル起こしたという。
なんじゃそりゃ。
なんというバカバカしさ。

騒ぐかもしれないバカなお子様の入居を許可した
不動産会社。
それだけ念を押されたにも関わらず、バカ騒ぎ
しているバカなお子様。

はしゃいじゃったのかな、いろいろと。
上京してさ、お友達よんで、彼女もよんで、
一人暮らしサイコーって。
隣もいなくなったし、騒いだってへーキだよな。
いぇーい!的な。

とりあえず、お子様の挙動は包み隠さず
大家さんに報告。

バカバカしいお話でした。