秦野の老舗旅館『陣屋』でカレー&将棋のイベントに参加してきた②
神奈川県秦野市にある老舗旅館『陣屋』で行われる将棋イベント『陣屋カレー&タイトル戦体験』に参加してきた・・・つづき。
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二手に分かれて、数々のタイトル戦が行われている部屋『松風』を見学。
一度、地下1階に降りて、階段を登る構造だったんだなぁ。
雰囲気のある階段。
対局者はここを登ってくるのかー。
最初のお部屋は明治時代に天皇をお迎えするために作られたそうで、タイトル戦の時は封じ手をこちらの部屋で書いている。
廊下を出て、お隣の部屋が将棋のタイトル戦で使われているお部屋になる。
すでにタイトル戦と同じように盤駒と座布団がセッティングされていて、みなさんのテンションも上がる。
康光先生と対面で座って、1人ずつ1手指し次いで記念撮影。
と、ここでスタッフの方から声が。
『初手を指す方はラッキーです。駒を並べるところからになります』
指す順番は番号の若い順から指すことになっていて、どうやらこのグループでは私が一番若い番号だったらしい。
まさかの。
ハズレだと思った席番号が大当たり。
ちなみに私は観る将で、用語は分かるし、戦形とかもわかるけど、指せませんw
リアル盤駒触った事一度もありません。
だから、このイベントに申し込んだとき1手指して記念撮影があると知っていたので、わざわざ盤駒を買って駒の持ち方と駒の並べ方を練習してきたのよね。
つまんでベタっと駒を置きたくなかったから。
いやー、まじで練習しといてよかったー。
これで駒ベタ置きで、並べ方知りませんじゃぁ、何しに来たんだこの人って思われるよねw
今後、このイベントに参加する機会がある観る将の方は、絶対に駒の持ち方と並べ方覚えておいた方がいいですw
後の方になっちゃったら、何を指せばいいのか分からないと思うので、ほんと初手でよかった。
盤の前に座ったら、将棋盤は意外と小さく感じた。
盤を挟んだ目の前には康光先生がいて、対局する時みたいに『よろしくお願いしますと』一礼。
駒箱を開けて、駒袋から駒が出され・・・。
覚えたてのおぼつかない手つきで、
タイトル戦が行われる部屋で、
元会長でタイトルを何度も獲得されている佐藤康光先生と対面で、
数々のタイトル戦で使われる由緒ある駒を、
ド素人の自分が並べている状況。
・・・エグイわー。
実感が湧かないって、こうゆう時を言うんだなー。
棋士の先生方だってタイトル戦で陣屋に来なければ触ることができない盤駒。
本当にこれは素晴らしい体験だった。
撮影は、それぞれ個人のスマホでカメラマンが撮ってくれる。
ただ、決まってる訳じゃなかったので、最初のうちは、参加者同士でスマホを渡しあって撮り合いっこしていた。
タイトル戦登場シーンごっことか、
タイトルホルダー目線でお庭を楽しむごっことか、
楽しい時間でした。
ついでに松風のお手洗い周り。
扉を開けると左右に2つ設置されていて、これなら対局者も安心w
松風でタイトル戦体験をした後は、陣屋の女将さんの案内で秘蔵の色紙のご紹介。
興味深いお話だったのは、陣屋事件の後日に、升田幸三と木村義雄名人が連れ立って陣屋に訪れてお詫びに一局指したというお話。
陣屋のスタッフさんが、何度も陣屋で戦われる永瀬先生に愛着を持っているというお話も。
特にお盆にのった大量の飲み物をみると思うそうなw
現在進行中の藤井王位対永瀬九段の王位戦、最終局まで行くと陣屋さんなので、激アツなんだけどなー。
お楽しみの陣屋カレーはトークショーと同時進行。
40人分を一気に出すことが出来ないため、運ばれてきた人から順次食べていく。
これが噂の陣屋カレー(ビーフ)
お味は・・・、かなり食べやすいカレー。
香辛料は感じるけどそこまでスパイシーってほどでもなくちょうど良い塩梅で、最後に少しだけ辛さを感じる、けど発汗するほどでもない。
お肉はゴロっと入っていて、ホロホロでとろける系。
にんじんとかジャガイモとかは入ってない。
なるほど、そんなにクセが強くないから昼夜連投できるって事なんだな。
薬味で味変できるのも特徴。
トークショー終了後は、お土産の陣屋まんじゅうと将棋の棋書を頂いて、康光先生と小高女流と記念撮影。
こちらも、それぞれ個人のスマホを使ってカメラマンさんが撮ってくれた。
カメラマンのカメラで撮影してくれたのは、1手指す場面だけだったなぁ。
あの写真はどうなるんだろう。
後日メールで添付されてくるのかな。
最後は、陣屋の太鼓の前でお見送りをしていただいて一旦解散。
康光先生と小高女流、ありがとうございました。
この後は、日帰り温泉入浴したい希望者は再びロビーへ移動する流れになる。
半数ぐらいが入浴希望な感じ。
ですよねー。
ここまで来たら入って帰りたいよね。
お風呂は、内風呂と外風呂があり、広くはない。(お写真は陣屋さんのサイトより)
温泉だけどあんまり温泉感のない泉質。
貴重品を預けるロッカーはあるけど、脱衣所にカギ付きロッカーはなく、カゴが置かれている昔の銭湯スタイル。
定員は7名ほどで、それ以上だと入場制限するらしい。
ドライヤー3台、洗い場4つしかないので、イベント参加者が大挙して入浴して空き待ちになっていた。
タオル、バスタオル、シャワーキャップ、歯ブラシ、櫛、MARKS&WEBの各種化粧水とシャンプー、コンディショナー、メイク落としに洗顔料、ドライヤーはダイソン。
完全に手ぶらでOK。
お隣がすぐ男湯で、声が聞こえてくるスーパー銭湯とかでは絶対ない状況。
お風呂上りはラウンジで、棒アイスやデトックスウォーター等、無料で楽しむことが出来る。
手厚いなぁ。
これで1100円がむしろ安い気がする。
とっても大満足のカレー&将棋のイベントだった。
最初の座席決めで、満足度がちょっと変わっちゃうかなぁ。
駒を並べられた時点で200%満足。
どうやら第3回も企画されているらしい。
ご案内される先生が誰になるのか気になるところ。
将棋ファンなら絶対に行って損のないイベントだと思います。
あー、楽しかった。
