うちの猫と暮らし始めてから、私は一度も
「G」とは遭遇していなかった。

いなかったのに・・・・。

数日前の夜、猫が床で何かと遊んでいた。
暗くて見えなかったが、たぶんフローリングに転がってる
にゃん毛ボールかなにかだろう。
と、思った。

でも、追いかけ方がいつもと違う。
執拗にベッド下の様子を追っていた。

すぐに虫だ、と思い、電気を付けて確認。

猫が見つめるベッド下をのぞく。


なにもいない。

壁側の隙間ものぞく。

なにもいない。


おどかすなよ~、と思ってそのまま寝た。


翌日の深夜、いつもは寝ているはずの猫が
ゴソゴソ騒がしい。

あっちでガサガサ、こっちでガサガサ。

もしかしたら、遊び足りないのかなー。
新しいおもちゃかってやるか。
と思ってそのまま寝た。


翌日、仕事が終わり帰宅。

夕飯食べて、お風呂に入り、あースッキリした。

とフロから出て部屋に足を踏み入れた瞬間、

その時は訪れた。


左側、天井付近の白い壁に、

巨大な黒い・・・・「G」が・・・・


おまえの行動は「G」を見つけての行動だったんか・・・。

猫なら仕留めて喰えよ・・・。

いや、喰い散らかされた「G」は見たくないし、

[G]喰った猫と思って今後暮らしていくのはイヤだし・・・。

と色々駆け巡りながら、ギャー。


猫をフロに隔離して、数年間使ってなかった
殺虫剤を手に格闘。

どうして「G」ってあんなにも恐ろしいんだろうか。
取るのも一苦労。

殺虫剤だらけの床掃除して、[G]がいた場所は
除菌スプレーで拭き掃除。

猫は突然閉じ込められたから、出して出してと鳴く鳴く。




うちの猫は「G」は喰わない。